俺は暇になるとすぐ鬱病が悪化するし、鬱病が悪化するとすぐにポエムを書く。
斯くしてこのきもいブログは着々とそのキモさを増している。
残念ながら全てのポエマーは鬱病の暇人であり、「空っぽな奴ほど詩を書きたがる」という言葉もまた疑いようのない事実である。
そうに違いない。いや、そうであってほしい。
そうじゃないと俺が一人ぼっちになってしまう。
孤独になれない僕らの弱さが、僕らを文学へと掻き立てる。結果、世界中に乱立するキモポエム。エセ文学。
満たされてるような奴は文学になんか傾倒しない。
何も無いやつが縋るのが文学。
才能も勉強も練習もいらない。芸術だと言い切れば芸術。文学だと言い切れば文学。
無能が手頃に自己顕示欲を満たすには丁度いいのだ。
無論、世間から認められるには一定の正当性や才能が必要だ。
しかし文学は、誰にも見られなくても、誰にも認められなくても、「何かを残した」というだけで、人間として最も高尚であり快感でありオナニーである実感を得ることが出来る。
これは創作全般にも当てはまる。
何かを始めなければ。何かを残さなければ。そうじゃなければ、死んでんのと同じだ。
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セックスがしたくて始めたこの人生も、気付けばどんどんセックスから遠ざかっていった。
こんなキモいことを言うのにも躊躇いが無くなってしまって、人として終わったと思う。
冗談のつもりで真っ黒にしたTwitterアイコンが、実際しっくり来てしまったなどと口が裂けても言えない。
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「人が本当の意味で満たされることなど絶対にないよな」
床の冷たさと友人のいびきの中、僕の浅い睡眠を終わらせたのはタケシのその一言だった。
「んぁ?何か言った?」
半分寝ぼけた状態で聞き返す僕にタケシは少し驚いた様子だった。
「なんだ、起きてたのか?」
いや、今起きたんだと笑って僕は体を起こす。
「さっき、なんか言った?」
僕はもう一度聞き返す。
「いや、なんでもない。そんなことより見てみろよヨシキの顔。ニヤニヤしながら寝てやがるぜ。きもちわりー。」
そう言ってタケシはセブンスターに火をつける。
周りを見渡すと、固い床に丸くなり大きないびきをかいて眠るサトシと、ソファーを一人で陣取り、偉そうに足を組みながら眠るヨシキがいた。
「はは。人の事は言えないけどさ、よくこんなくさい部屋で気持ちよさそうに眠れるよね。」
「それな」
1本いい?とタケシに断り、僕も机の上のセブンスターに手を伸ばす。
タケシが無言で頷くのを確認してからタバコを咥え、そこからしばらくはお互いに沈黙が続いた。
どこか心地よい沈黙の中で、さっき聞こえないふりをしたタケシの言葉の意味を考える。
人が本当の意味で満たされることなど絶対にない。たしかにな。そうかもしれない。
まだ酔いが覚めきっていない僕にとって、この言葉はどこか真理のように思えた。
それと同時に、何故だかどうしようもなく悲しい気持ちになった。
タケシは何を考えているのだろう。僕らは何故生きているのだろう。そんな幼稚な哲学が頭を巡る。生まれてからこれまで何度も感じてきたこの感情が酒と煙草が入り交じった独特な部屋の匂いで増幅されて、実存的危機を引き起こすような気さえした。
喜びと隣合わせの悲しさ。馬鹿騒ぎと背中合わせの侘しさ。そんな言葉にならない実感を、タケシも同じように感じているんだと思った。
どれくらい時間が経っただろうか。
「でも満たされていないってのは幸せなのかも」
僕の呟きが沈黙を破る。
「なんだよ。聞こえてたのかよ。」
タケシは少し恥ずかしそうに目を丸くしながら、そうかもな、と呟くと頭をソファーの端に預け天井を見上げた。
何故かじっとして居られなくなった僕は、急に立ち上がると机の上のシーバスリーガルを一気に飲み干し、驚いた顔のタケシに言った。
「起きたらさ、ラーメン行こうぜ」
僕が目を覚ました頃、僕以外の3人はどこのラーメン屋に行くべきかを話し合っていた。
「俺は"カチヤ"がいいな。あそこのチャーシュー丼、値段の割にデカくてウマいんだよ。」
「"ショウヤ"ね。たしかにあそこもいいけど、ちょっと清潔感に欠けるんだよな。僕は黒磯商店に行ったらいいと思うけど。」
「黒磯商店はなぁ。いいけど、もう飽きたよなぁ。」
あーでもないこーでもないと話し合う3人を傍目に、
「僕はどこでもいいからさ、決まったら起こしてよ」
と言って僕はまた毛布にくるまった。
三度寝の後、無理やり叩き起された僕は目も開かぬまま顔を洗い、着替え、家を出た。
履き潰したスニーカーのかかとを直すこともせずに少し先に出た3人の後を追う。
友人といつものラーメン屋で飯を食い、友人の家で酒を飲み、友人の家で眠る。
何はなくとも生きていくのだ。
昨晩の葛藤が嘘のように、毎日はやってくる。
そして僕らも、白々しく毎日を生きていく。
蝉時雨が焼き付けたひと夏の記憶は、いつか僕のことを痛いほど刺すだろう。
そんな覚悟をするにはまだ若すぎる夏が、今年もまた過ぎようとしていた。
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季節外れもいいところだ。
季節なんて決めもせずに適当に書き始めたものだから、最後の最後で無理やり夏ってことにした。夏ってだけでエモい。こういうギャル感覚、大事にしたい。でも冬もエモい。春もエモい。秋もエモい。春夏秋冬エモ。そもそもエモいってなんだ?
昨日、7年くらいネットで仲良かった女の子のLINEをブロックした。
全然嫌いなわけじゃないんだよ。でも俺が寂しい時だけLINEするから、なんか迷惑な気がして、今はそうじゃなくてもいずれ迷惑をかける気がして泣きながらブロックした。
その子の今のTwitterのアカウントは知らないけど、このブログ読んでないといいな。恥ずかしいし。
女の子に迷惑をかけないために、男はオナニーをすべきだ。性欲が溜まって変なLINEを送る前に、オナニーをすべきだ。真の紳士とは、オナニーを常に欠かさない男、裏を返せばド変態野郎なんだ。
最近は本当に生活が出来ていなくて、もう何が何だか分からない。kindleで変なエロ漫画を買った。セックス見すぎて余計に鬱が悪化した。パスタを巻く気力もなくて啜ってた。和風パスタって聞いて、わっふー!って思った。それだけ。